メンズヴィンテージで見る、
ワークウェア然り何かに特化するべく生まれた仕事着というのは
ディテールの宝庫なんて呼んだりしますが、
それは現代で自分たちが生活していて、行わない仕草などを想定して作っているからこそ新鮮に感じるのものだとも思う
例えばハンティングウェアのゲームポケットに獲物を入れる仕草なんて、
日本で生きている僕らにはそうそう縁のない仕草ですしね
当時は、ファッションとしてなんて考えてなかったディテールなどを
ファッションが自由になった時代に生きているからこそ
それを新鮮に感じて昇華できるのは、今を生きる特権だと思う
そんな古い時代の素晴らしいディテールが入った服のご紹介
1910s duck hunting? vest
size:fit like M
約100年もの歳月が経つほど前のダックベスト
フロントの4つのポケットは、全て大きさが違う不均一のものであり
その面構えだけでも驚かされるものですが、
数々のディテールに驚かされるべくものがあります
バックディテールに大きく備え付けられたポケットは、
フラップ付きのゲームポケットの様なディテールでありますが、
ゲームポケットで獲物を入れるにしては小さいし面倒なデザイン
ハンティングかなとも思いますが、もしかしたら違うのかもしれませんね
その数々のポケットの端には、年代を感じさせる補強用のリベットの数々があります
そして、私的にかなり驚きであったのがスナップボタン
30年代以前のBROWN'S BEACHなどでお馴染みのニップルボタンにも似たものですが、
ニップル部分が異常なほど長い
ロングニップルとでも呼べばいいのですかね?
また、このボタンが閉めた時の音が格別によく
「カチッ」と高い音がなるようになっています
こういうのって意外と大事なことで
服を着る時に感じるのって、着心地などの触覚や見た時の視覚以外にも
ボタンを留める時や袖を通した時に聞こえる音の聴覚や、
Barbourなんかだったりは、オイルの匂いを感じる嗅覚だったりも愛するポイントだったりしますよね
古いディテールだからこそ感じれるものが、ヴィンテージにはあると思うので
こういう感覚は大事にしてほしいものです
1930s cotton shooting shirt
size:fit like M
古い時代のシューティングシャツ
シューテングウェアっていうと、ジャケットかベストが多いので
シャツというのは単純に珍しい
肩と肘部分には、補強の当て布が貼ってあった形跡がありますが
当て布が取られているために、逆に着やすい様になっているかと思います
運針数細かい三本針のステッチというのも嬉しい仕様で、
また面白いのが裾がボックスカットなこと
このてのシャツというとラウンドなのが一般的ではあるが、
前所有者のカスタムにより丈が詰められて、ボックスになっています
正直カジュアルに着るぶんには、このカスタムはだいぶありがたい
そして、注目せざるおえないチンストラップ
30年代以前のワークシャツなどに見るこのディテール
あるとないとではスタイルの幅もそうですが、
着ていて気分が変わってくると思いますよ
それでは本日も心よりご来店おまちしております
Daisuke