よく「物が世に溢れた時代」なんて言い回しを聞きますが
服に関して考えると、人間よりも服の数って圧倒的に多いし
溢れるどころの話じゃないと思ってます
現行品ですら、そんなに溢れるほど物があるのに
ヴィンテージを取り扱うというのは、
そこにヴィンテージじゃなきゃいけない、ヴィンテージだからこその魅力があるから
そんな僕らがヴィンテージの醍醐味と思うピースのご紹介
50s Belstaff? cotton anorak parka
size:fit like L
今回紹介したいのはカスタム物
やはりヴィンテージというのは、DEAD STOCK以外は前所有者がいるもので
生き写しの様に、前所有者のパーソナルがよく現れている事があります
こちらのアノラックパーカーに関してですと
ミリタリーのツアージャケットの様に施されたワッペンカスタムが特徴
イングランドメイドの物なのに、ワッペンをよく見るとアメリカやメキシコのワッペンなどもあり
ほんとにツアージャケットの様に各国を渡り歩いていたのでしょうね
読み取れる情報から、前所有者がどんな人かを想像するのもまた一興です
さらに、このピースはボディー自体にも注目して頂きたい
デザイン自体は、Belstaffの名作Dalesmanと一緒であり
タグはないですが、50年代のコの字型のAEROジッパーですので
おそらくBelstaffのDalesmanで間違いないと思うのですが
Dalesmanにして、このブルーというのがかなり珍しい
(大体ベージュやカーキです)
2枚合わせの生地で、裏のベージュとの相性も抜群であり
珍品にしてモダンに着れる一着かと思います
40s USN patch work denim trousers
W32
40年代のUS NAVYを代表する1着である、デニムトラウザーズ
色も濃く残るコンディションで、この時代のインディゴ染料らしい
素晴らしい色落ちが楽しめるでしょう
ブッシュポケットでなく、ベイカーポケットタイプであり
NAVYトラウザーというとフレアのタイプが主流でありますが、
太くてズドンの丸みを帯びたシルエットは、
今の気分にハマるシルエットでありますね...
まあこの様に希少性の高いヴィンテージとしての説明を書きましたが、
正直そんなのが頭に入らないくらいのカスタム品
目に入った瞬間の衝撃が今でも離れないです
ポケットはヒッコリーストライプ
他のリペア部分は、おそらく日本の古い生地に刺し子が施されたもの
所有者が変わって変わって、こうなったのでしょうかね?
アメリカのワークウェアを代表する生地の、デニムとヒッコリーストライプと
日本人の物を大事にする心から生まれた伝統民芸である刺し子
国も元々のカルチャーも違うものですが、
合わさるとここまで心揺さぶられる化学反応を起こすものなんですね
完全にヴィンテージじゃないと出会えないアートピース
「軒先古道具市 Vol.2」
2018.6.30(sat) & 7/1(sun) only 2days
15:00-24:00
@HAg-Le 軒先にて
*雨天時は店内にて開催致します